クレジットカード審査では何を確認されているのか

クレジットカードを発行するためには審査が必要と言われますが実際に何を審査しているの分かりにくいですよね。クレジットカードの仕組みとして審査が必要なのは分かるけど、なぜ審査に通ったり落ちたりするのか分からないという人もいるかもしれません。クレジットカードの審査というのはクレジットカード会社ごとに異なったものとはなっています。しかしその根底にあるものはどこの会社でも同じものなんです。クレジットカードの審査で確認される事項についてご説明します。

■信用力
クレジットカードは信用が大きく関与してくる取引の1つです。クレジットカード会社はクレジットカード利用者に変わって立て替え金を支払うことになるので支払いをしてくれるという信用が必要となるわけですね。
この利用者が今まで正しく支払いができている、信用がある人かということを確認するために信用情報というものが利用されています。この情報を利用して過去の実績や他のクレジットカードの利用状況から判断してもクレジットカードの発行が問題ないと信用できるかどうかの審査が実施されています。

■金銭面
必ずしもお金を持っていれば良いという訳ではなくクレジットカードでは安定して毎月支払いが出来ることが重要となります。期日まで支払うことが信用力にも繋がりますので1日だけ待って欲しいといったワガママは通じないのです。
この期日までに支払うことが出来るのかということを判断するためにどういった仕事をしているのか、どれぐらいの収入を毎月得ているのかということが重要となります。また自動車ローンや住宅ローンなどの大きな借り入れがある場合はそちらの支払いもありますのでどの程度余裕があるのかということが審査されています。この審査でクレジットカードの限度額が決まったり、余裕が無いと判断されればクレジットカードの発行が見送られることになります。金銭面ではお金を持っていることではなく、毎月一定のお金が入るかが審査の鍵となります。

■資産面
クレジットカードのような無担保取引ではそこまで大きなプラスにはなりませんが資産面も審査では確認されているようです。銀行の口座残高といった情報は自己申告ではあるものの申込時に入力する欄がありますし、そういったものを踏まえてクレジットカードの発行可否の判断材料となっています。
ただ基本的にクレジットカードは何かを担保にして発行するということは耳にしません。万が一のときの補償として利用される可能性があるという程度です。

クレジットカードの審査落ちしないために気をつけること

なぜクレジットカードの審査に落ちてしまうのか、これは審査落ちを経験された方が気になることだと思います。クレジットカード会社は審査の内容を教えてはくれませんし落ちた理由というのは分からないままです。
ただクレジットカードの審査内容が公開されていないとはいえども、クレジットカードの審査に落ちる理由というのは大まかには判明しています。その中には自分で気をつけることができる項目もありますので、審査に落ちることが無いように事前に確認しておきましょう。

■信用情報に注意
クレジットカードの審査を受ける時には信用情報を利用します。この信用情報に問題があると審査に通過しにくくなるのですね。
信用情報の問題というのは自分で対応出来るものと出来ないものが存在しています。自分で対応出来るものは短期間でクレジットカードを連続して申し込まないということです。信用情報にはクレジットカードの申し込み履

歴も記載されいます。そのため短期間にクレジットカードに申し込みしていると審査に落ちる可能性があります。この時は少し期間を開けるようにしましょう。自分で対応出来ないものはクレジットカードの支払い遅延です。何かしらの理由で支払いが遅延した記録は一定期間信用情報に記録されます。この記録がある間は審査に通りにくくなります。

■申し込み条件に注意
ゴールドカードなど一部のクレジットカードには申し込みが30歳からなどの条件が用意されています。最近はこのような条件付きのクレジットカードは少なくなったものの一部にはまだ残っているのですね。
この申し込み条件が付帯されているクレジットカードは当たり前ですが条件を満たしていないと審査にほぼ通過出来ません。特段理由があれば通過するかもしれませんが基本的には難しいでしょう。最近のクレジットカードでは隠された条件などはほとんど存在していません。クレジットカードの受付サイトなどに記載されていますので事前に確認すれば大丈夫です。

■入力間違いに注意
申し込み時の入力内容に不備があることで審査に落ちてしまうようかケースも見受けられます。、クレジットカードは信用が大切な取引ですので入力内容に不備があると虚偽の申告かと疑われてしまうのが原因となっています。
そもそも正確な情報を入力しなければ正しい審査が出来ませんのでお互いに損をすることになってしまいます。クレジットカードを申し込む際には入力内容に間違いが無いかよく確認するようにしましょう。

スコアリングでクレジットカード審査が高速化される

昔はクレジットカードの審査には時間が必要なものでした。郵送に必要な時間なども含めるとさらに長いものとはなりますが、それを加味しなくとも一週間程度必要になることも少なくなかったでしょう。それが今となってはクレジットカードの審査は早いものであれば数分で終わるような時代になっています。この裏側にはクレジットカードの審査においてスコアリングと呼ばれる手法が利用され、これがネットの発展によって自動化されてきたということがあります。スピード審査を支えるスコアリングの仕組みについてご説明します。

■項目ごとに得点が振られている
クレジットカードの入力時には様々な項目を入力していることでしょう。あれだけ多くの情報をどういったことに利用しているのか気になっていた人も居るかもしれませんが、あの情報はスコアリングに利用されていることが多いです。
スコアリングというのはクレジットカードの申込時に必要な項目それぞれに、どういった内容を選択すれば何点というものを予め設定し最後に合算する仕組みのことです。例えば勤務形態は正社員なら○点、派遣社員なら△点という風に得点が設定されているのですね。この得点の設定というのはクレジットカード会社によって異なるとされていて詳細は公開されていません。そのためどうすれば高得点取れるのかといったことは不明ですが項目に点数を付けてクレジットカードの審査に利用されています。

■クレジットカード会社毎に異なる基準
スコアリングは申込み内容について得点を与えるものですので今では多くの場合自動化されています。一部のクレジットカード会社ではネット申し込みを採用していない関係で人間の手が介在している部分もあるとは思いますが基本的には自動化されています。
そしてこの自動化で採点された内容をもとにどういった審査の判断をするのかという基準もクレジットカード会社によって異なっている部分です。この得点の与え方や基準となる得点というのはクレジットカード会社が長年経営してきた結果を統計処理するなどして算出されているようです。そのためクレジットカード会社毎に通過できる得点というのは異なっています。

スコアリングは入力された項目全体を得点化してそれを合計した値で審査する仕組みが一般的です。そのため一部の項目で得点が高くとも他の項目で得点が低ければ審査に落ちてしまう可能性もあります。スピード審査のために発展が続いている仕組みではありますが、自動でスコアリング審査が行われることで審査が厳しくなっているという側面もあります。